連載 Webで読影! 画像診断トレーニング・8
確実に診断したい脳MRI
石田 尚利
1,2
1三楽病院 放射線科
2東京大学医学部 放射線医学
pp.1873-1874,2024-2029
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224440
- 有料閲覧
- 文献概要
次の3症例について,どのような病態が推定できますか? また,診断は何でしょうか?
症例1 60代女性.6日前より発熱を認め,2日前より頭痛が出現した.意味不明な言動があり,家族に連れられて受診.血液検査で異常はなく,髄液検査にて細胞数2,090/μL,単核球優位(99%)であり,入院となった.頭部MRIを施行した.
症例2 50代女性.数日前より右後頸部痛を認め,内科外来を受診.痛みは拍動性で強く,めまいを伴う.意識障害はなく,麻痺は認めない.頭部CTでは明らかな異常を認めなかった.受診翌日に頭部MRIを施行した.
症例3 40代女性.半年前より時々めまいと左耳鳴を認めていたが,自然軽快するため様子をみていた.昨日より浮動性めまいと急な聞こえにくさが出現したため,救急外来を受診.頭部CTでは特に異常を認めず,頭部MRIも施行した.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.