連載 診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・23
動脈管開存症(PDA)患者の診かた
山崎 直仁
1
1高知大学医学部 老年病・循環器内科
pp.378-384
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224622
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症例
80代女性.元農業.
病歴 出生,発育に問題なし.10代で心雑音聴取を契機に動脈管開存症(PDA)と診断されたが,精査・加療は受けていなかった.20代で出産したが,妊娠経過中も問題なし.40代になると農作業時に息切れを自覚するようになったが,労作を制限することで対応していた.1年前からは軽労作でも息切れが出現するようになり,近医を受診.胸水貯留を認め,心不全の診断で利尿薬投与が開始された.今回PDA治療目的に,紹介入院となった.
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