特集 内分泌疾患を診きわめる
下垂体疾患
ホルモン過剰症
【下垂体前葉機能亢進症】
TSH産生腫瘍
吉原 愛
1
1伊藤病院内科
pp.2101-2105
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224494
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ポイント
●甲状腺機能亢進症状は比較的軽度であり,ホルモン高値にかかわらずTSH抑制が認められない患者では鑑別の必要がある.
●マクロ腺腫では視神経圧迫による視野障害や下垂体機能低下症を発症することがある.
●下垂体MRI検査は必須である.ミクロ腺腫の場合は甲状腺不応症との鑑別が必要であり,負荷試験や遺伝子検査が有用である.
●下垂体腫瘍摘出術が第一選択であるが,腫瘍残存や再発の危険性は高い.
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