特集 日常診療で内分泌疾患を見逃さない!
代表的内分泌疾患
【下垂体疾患】
TSH産生腫瘍—頭痛,視野障害を伴った甲状腺中毒症状を見逃さない!
大月 道夫
1
1大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学
キーワード:
TSH産生腫瘍
,
不適切TSH分泌症候群
,
SITSH
,
甲状腺ホルモン不応症
,
RTH
Keyword:
TSH産生腫瘍
,
不適切TSH分泌症候群
,
SITSH
,
甲状腺ホルモン不応症
,
RTH
pp.1361-1364
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227756
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎血中甲状腺ホルモン(FT4)が高値にもかかわらず,血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)の抑制を認めない場合には,不適切TSH分泌症候群(SITSH)を疑う.
◎「見かけ上のSITSH」を除外した後,TSH産生腫瘍と甲状腺ホルモン不応症を鑑別する.
◎治療の第一選択は手術であるが,ソマトスタチンアナログによる薬物療法により,甲状腺中毒症のコントロールが可能であり,約半数に腫瘍縮小が認められる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.