特集 内分泌疾患を診きわめる
下垂体疾患
ホルモン過剰症
【下垂体前葉機能亢進症】
Cushing病と異所性ACTH産生腫瘍
小笠原 辰樹
1
,
田上 哲也
1
,
島津 章
2
1京都医療センター内分泌・代謝内科
2京都医療センター臨床研究センター
pp.2086-2090
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224490
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ポイント
●Cushing病と異所性ACTH産生腫瘍はACTH依存性Cushing症候群に分類され,コルチゾール過剰によりさまざまな症候を引き起こす.
●Cushing症候群であることを症候および検査所見から確定した後,内分泌学的検査(8 mgデキサメタゾン抑制試験,CRH試験),下垂体画像検査(MRI),選択的静脈洞血サンプリングにて両者を鑑別する.
●治療の第一選択は両者ともに手術であるが,完治が得られない場合は,放射線治療,内科的治療を組み合わせた集学的治療が必要である.
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