発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015140380
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気管支・肺カルチノイドにおいては、カルチノイド症候群以外の腫瘍随伴症候群も呈することが知られている。今回、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産生してCushing症候群を呈した異所性ACTH産生性肺カルチノイドの1例を経験したので、文献的考察を加えて報告した。患者は57歳の女で、画像検査では肺末梢の小結節以外に該当する病変を検出することができず、手術適応の判断が困難であったが、内分泌学的検査などの所見を総合的に判断し手術に踏み切ったことで、外科的診断を兼ねた治癒を得ることができた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015