特集 主治医として診る高血圧診療
ライフステージごとの診療の留意点
ADL,認知症,フレイル
杉本 研
1
,
楽木 宏実
1
1大阪大学大学院医学系研究科老年・総合内科学
pp.1802-1807
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224424
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ポイント
●中年期からの降圧治療は認知症発症を抑制するが,高齢期からの降圧治療が認知症発症,進展を抑制するかどうかは明らかではない.
●ARBは,降圧度とは独立して認知症発症を抑制する可能性がある.
●フレイルの進展予防のためには適度な降圧を心がけるべきであり,RAS阻害薬は身体機能低下を抑制する可能性がある.
●降圧治療による予後改善におけるフレイルの影響は,糖尿病の有無など対象によって変化する.
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