特集 脳卒中はこう診る—新ガイドラインで何が変わったか
押さえておくべき脳卒中のトピックス
脳卒中の高次脳機能障害
東山 雄一
1
,
田中 章景
1
1横浜市立大学医学部神経内科学・脳卒中医学
pp.322-326
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223961
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ポイント
●高次脳機能障害は,日常生活に多大な障害をもたらす一方で病識が欠けることもあるため,正しい知識と診察技術をもって,検者が積極的に診察しなければならない.
●失語症は,自発話,物品呼称,聴理解,復唱,読み,書きを評価し,構音障害などとの鑑別や病型分類を行う.
●半側空間無視は,線分二等分試験や線分抹消試験,図形の模写試験で検出できる.
●失行症は,パントマイムや実物品の使用を行わせる.
●記憶検査は様々あるが,MMSEやHDS-Rの遅延再生課題が簡便に用いられる.
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