特集 いまアレルギー外来がおもしろい—安全で効果の高い治療を使いこなす
アレルギーcommon diseaseの診断・治療・生活指導
薬物アレルギーの診断と治療
池澤 善郎
1,2
1あい皮ふ科アレルギー科
2横浜市立大学
pp.1941-1947
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223760
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ポイント
●投薬中か投薬後数日以内に生じた発疹は薬疹を疑い,その臨床病型(発疹型)を推定する.
●投与薬物と発疹の出方・経過の時間的関連および薬物アレルギー歴を調査する.
●発疹の悪化拡大の進行が速く,粘膜疹や発熱などの全身症状を伴う例は重症例が多い.
●発疹の形・分布などが,推定原因薬剤による薬疹の報告例に合致するかを検討する.
●被疑薬の中止とその改善効果の観察を行う.改善傾向がない場合,重症例が多いため注意する.
●重症薬疹のSJS,TEN,DIHS,AGEPが疑われる場合,対応できる医療機関に紹介する.
●PTやDLSTなどの原因薬剤同定検査を実施し,その結果を記載した薬疹カードを発行する.
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