特集 アレルギーと自己免疫
II.アレルギー疾患
3.アレルギー疾患と検査
4)薬物アレルギー
鈴木 修二
1
,
田所 憲治
2
Shuji SUZUKI
1
,
Kenji TADOKORO
2
1静岡大学保健管理センター
2東京大学医学部物療内科
pp.115-117
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900820
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
アレルギーでは,原因薬物の薬理作用とは無関係の,いくつかの類型に属する,同じような症状・所見を呈する.CoombsとGellはこれらの症状所見を4型に分類した.薬物によるアレルギーを理解するためにも,この分類は便利である.
ただし,薬物によると思われる症候に直面した場合,薬物と反応する抗体もしくは細胞を見つけることは,一般にむずかしい.このため,少量の薬物で思わぬ症状・所見を呈する薬物過敏症が,薬物アレルギーと同義語のように用いられる.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.