特集 自信がもてる頭痛診療
さまざまな二次性頭痛を診る
眼科疾患と頭痛—緑内障との鑑別,片頭痛の光過敏の対処を含めて
辰元 宗人
1
,
石井 洋次郎
2
1獨協医科大学神経内科
2獨協医科大学眼科
pp.1334-1337
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223614
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ポイント
●眼科医以外の医師が急性緑内障発作と遭遇する機会は稀なため忘れがちな疾患であるが,充血と散瞳を伴う頭痛を診たときは最優先に考慮すべきである.
●片頭痛患者はさまざまな環境に対して感度が高いため,治療は単に薬物治療だけでなく,環境治療(光の処方箋)によるライフスタイルの見直しにまで踏み込むことが望まれる.
●片頭痛の悪化原因として,スマートフォンや照明の光過敏に注意する.
●光過敏の環境治療として,光の処方箋(スマートフォンの制限,電球色の照明)も考慮する.
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