特集 心不全クロニクル—患者の人生に寄り添いながら診る
入院管理:速やかに血行動態を改善する
【急性期:起座呼吸に対処する】
起座呼吸発症の機序—交感神経亢進
岸 拓弥
1
1九州大学循環器病未来医療研究センター未来心血管治療学共同研究部門
pp.1050-1052
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223538
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ポイント
●心不全では交感神経の亢進が予後と密接に関連しており,交感神経を標的とする治療がきわめて重要である.
●交感神経は圧受容器反射など種々の反射により迅速・強力に規定され,心拍出量と静脈還流平面を調節する.
●心不全における圧受容器反射異常が左室収縮能と無関係に肺うっ血を惹起する可能性がある.
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