REVIEW & PREVIEW
肝細胞癌の低侵襲療法
森實 敏夫
1,2
1日本医療機能評価機構
2大船中央病院消化器肝臓病センター
pp.800-803
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223474
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日本肝臓学会による2009年版「科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン」が改訂され,2013年版が書籍として出版された1).現時点ではこのガイドラインに沿って,肝癌の診療が行われている.
本ガイドラインでは,肝細胞癌のサーベイランスアルゴリズム・診断アルゴリズムが明確に規定されており,①B型慢性肝炎,C型慢性肝炎,肝硬変は「高危険群」,②B型肝硬変,C型肝硬変は「超危険群」に分類されている.そして,超音波検査およびAFP/PIVKA-2/AFP-L3の測定を,高危険群では6カ月ごと,超危険群では3〜4カ月ごとに施行することが推奨されている.後者ではオプションとして,6〜12カ月ごとのCT/MRI検査も追加可能である.
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