増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
腫瘍マーカー
非特異マーカー
SCC抗原
永田 泰自
1
1山王病院呼吸器センター
pp.496-497
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223361
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検査の概要
◆概要
SCC抗原とは扁平上皮癌(squamous cell carcinoma:SCC)関連抗原である.子宮頸部扁平上皮癌の肝転移巣より分離・精製された腫瘍関連抗原で,分子量約45kDaの蛋白である.子宮癌に限らず扁平上皮癌の腫瘍マーカーとして有用であり1,2),子宮頸癌,子宮体癌,肺癌,食道癌,扁平上皮癌一般に保険が適用される.
症状や画像などからこれらの癌を疑う場合に,診断補助の目的で測定する.陽性であれば治療効果判定,再発チェックの目的で経時的に測定する.特に血中半減期が1〜2日と短いため,治療効果判定に適している.
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