増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
腫瘍マーカー
泌尿器系
PSA,γ-セミノプロテイン,PAP
武内 巧
1
1関東労災病院泌尿器科
pp.489-491
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223358
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検査の概要
前立腺特異抗原(prostate specific antigen:PSA),γ-セミノプロテイン(γ-Sm),前立腺酸性ホスファターゼ(prostatic acid phosphatase:PAP)のいずれも,前立腺癌の腫瘍マーカーとして血清にて測定される.
◆PSA
Wangらがヒト前立腺組織から精製したserine-proteaseという蛋白分解酵素の一種であり1),前立腺腺上皮から精漿中に分泌され,精子の運動性に重要である.血中PSAは,主にα1-antichymotrypsin(ACT)と結合した不活性型のPSA-ACTと酵素活性をもつ遊離型PSA(free PSA)より構成され,その和が総PSA濃度(total PSA)である.
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