増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
免疫学的検査
自己免疫関連検査
MMP-3,抗CCP抗体
小柴 賢洋
1
1兵庫医科大学臨床検査医学
pp.411-413
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223329
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検査の概要
マトリックスメタロプロテイナーゼ-3(matrix metalloproteinase-3:MMP-3)は炎症性サイトカインや酸化ストレス刺激により,関節滑膜細胞や軟骨細胞,線維芽細胞,マクロファージなどで産生される蛋白分解酵素である.MMPのなかでも最も広い基質特異性をもち,基底膜や軟骨を構成する軟骨プロテオグリカン,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅶ,Ⅸ型コラーゲン,ラミニン,フィブロネクチンなどを分解するため,関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)の関節破壊に深く関与している.
血清中MMP-3をEIA法,ラテックス免疫比濁法により測定される.MMP-3は生体内では不活性型(proMMP),活性型,TIMPとの結合型として存在するが,血清および関節液中ではproMMPが90%以上を占めると言われている.
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