Laboratory Practice 〈生化学〉
関節炎マーカー(抗CCP抗体とMMP-3)の検査と使い方
小柴 賢洋
1
1兵庫医科大学臨床検査医学
pp.357-360
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102798
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はじめに
関節リウマチ(rheumatoid arthritis,RA)は世界的に人口の約1%,わが国では70万人以上が罹患している.RAは原因不明の全身性疾患で,自己免疫機序により関節滑膜に炎症が起こり,種々の炎症性サイトカインや軟骨成分分解酵素などが多量に産生・分泌され,関節の破壊・変形をきたす.
近年,RAの関節破壊は早期に進行することが明らかとなり,米国リウマチ学会(American College of Rheumatology,ACR)の治療ガイドライン1)では“window of opportunity”を逃さず積極的治療を行い,“寛解”に導くことを治療目標としている.
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