増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
一般検査
尿検査
尿沈渣検査
菊池 春人
1
1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
pp.31-33
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223192
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検査の概要
尿中の沈殿物が尿沈渣であるが,通常尿を遠心することによって集め鏡検を行って同定する.尿沈渣には腎尿路系の病変が直接反映されるので,腎尿路系の基本的で重要な検査の1つであり,さらに結晶・塩類など代謝に関連する成分も認められる.尿沈渣には多様な成分が存在するため,表1に代表的な成分についてまとめて示した.詳細については文献1)を参考にされたい.
現在,フローサイトメトリー法や画像認識によって尿を遠心せずに尿中の有形成分を判定,定量する自動分析装置が広く使用されるようになってきているが,沈渣鏡検までのレベルには達しておらず,いわばスクリーニング検査の位置づけである.
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