特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略
ここまで変わったウイルス肝炎の治療
【B型慢性肝炎】
テノホビルの適応とその治療効果
佐々木 玲奈
1
,
神田 達郎
1
,
横須賀 収
1
1千葉大学大学院医学研究院消化器・腎臓内科学
pp.283-285
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223105
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ポイント
●肝硬変を含むB型慢性肝炎に対し,核酸アナログ製剤テノホビルが治療薬として使用可能である.
●テノホビルは逆転写過程を直接阻害し,B型肝炎ウイルス(HBV)増殖を抑制する.
●8年間投与しても,テノホビルでは薬剤耐性HBVが出現しなかった.
●テノホビルは核酸アナログ未治療例およびほかの核酸アナログ耐性例にも有効とされる.
●テノホビルの長期的な使用によりFanconi症候群などが問題となる場合があり,今後の検討課題である.
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