特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略
ウイルス肝炎の正しい理解
B型肝炎の自然経過と発癌リスク
加藤 直也
1
,
室山 良介
1
1東京大学医科学研究所先端ゲノム医学分野
pp.238-242
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223095
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ポイント
●B型肝炎ウイルス持続感染者には「免疫寛容期」「HBe抗原陽性慢性肝炎期」「非活動性キャリア期」「回復期」の4つの病期に加え,「HBe抗原陰性慢性肝炎期」の病期がある.
●病期に応じた対応(経過観察あるいは治療)が必要であり,そのためにはB型肝炎ウイルス(HBV)持続感染の自然経過をよく理解しておくことが重要である.
●どの病期でも発癌リスクはあり,肝線維化ステージ,HBV-DNA量,HBs抗原量は独立して発癌に寄与する.
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