治療のポイント 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    妊娠と弁膜症
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                広沢 弘七郎
                                            
                                            1,2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                  1東京女子医大心研
                
                
                  2東京女子医大内科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.1196-1197
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1968年10月10日
                  Published Date 1968/10/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223070
                
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- 文献概要
妊娠が弁膜症患者に与える影響は
弁膜症の患者が妊娠することを,なぜ問題にするか,考えておく必要がある.弁膜症は不治の病で,常に,血行力学的負荷を受けている.健康人に比べて,いわゆる予備力が少なく,したがって,よけいな重荷がかかれば代償不全の状態に陥りやすい.代償不全になると苦しいのはもちろんであるが,さらに,病気そのものを悪化進行させ,再びもとへ戻らないようになるおそれがある.その極限は死である.
妊娠は,母体に対してかなりの重荷になる.心拍出量などにより表わされるところでは最高40-50%の心仕事量の増加をきたす.しかも,この仕事量の増加は,1日24時間休みなく続き,休む余裕がない,単純な肉体運動の重荷などとは異なる.一度始まったら,10カ月間,しかもしだいに増してゆく重荷である.簡単には脱出できない.
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