増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
細菌検査
172.細菌尿
熊坂 一成
1
1日本大学医学部・臨床病理学
pp.2052-2053
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222861
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細菌尿とは,"本来,無菌的である尿中に細菌の存在している状態"をいう.しかし,通常の尿検査のために用いる中間尿では,検体採取時に尿道常在菌の混入を避けることは不可能である.また,その後の尿検体の保存,運搬,尿培養操作のいずれの過程でも雑菌が混入する可能性がある.したがって,尿からたとえ菌が分離培養されたとしても,その菌が真の起炎病原菌であるか否かが常に問題となる.
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