検査ファイル
膿尿と細菌尿
松本 哲朗
1
1九州大学医学部泌尿器科
pp.818
発行日 1995年9月1日
Published Date 1995/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902501
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尿路感染症の診断には膿尿,細菌尿などの尿所見が極めて重要である.尿は本来,無菌であり,膿尿も検出されないので,これらの存在は尿路感染症の存在を意味している.しかしながら,採尿法を的確に行わなければ外尿道口周囲や腟前庭,会陰部などの細菌や白血球により汚染され,診断を誤る。採尿法としては,男性では中間尿,女性ではカテーテル尿が一般的である.女性の中間尿もしばしば用いられているが,細菌尿や膿尿が検出された場合はカテーテル尿で確かめる必要がある.小児では膀胱穿刺法も用いられる.
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