増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液検査
40.プロトロンビン時間(PT)
若杉 佳代子
1
,
風間 睦美
1
1帝京大学医学部・第1内科
pp.1724-1725
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222729
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プロトロンビン時間(PT)測定法は血漿に組織トロンボプラスチンとカルシウムを添加し,フィブリンが析出するまでの時間を測定するものである.この反応には第VII,第X,第V,第II因子(プロトロンビン)およびフィブリノゲンが関与するので,PTは外因性および共通性の凝固過程の異常を検出するもので,プロトロンビン活性だけを測定するものではない(図).凝固因子のうち第II,第VII,第IXおよび第X因子はもっぱら肝細胞で,ビタミンKの存在下に合成され,ビタミンK依存性凝固因子と総称される.
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