増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液検査
39.部分トロンボプラスチン時間(PTT)
若杉 佳代子
1
,
風間 睦美
1
1帝京大学医学部・第1内科
pp.1722-1723
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222728
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部分トロンボプラスチン時間partial thromboplastin time(PTT)は,内因系および共通系凝固系異常の有無を総合的に判断する検査で,被検血漿にカルシウムイオンとリン脂質を加えてフィブリンが析出するまでの時間を測定するものである.本法では被検血漿中のXII因子などの接触因子群の活性化の程度が測定値に大きく影響して精度管理がきわめて難しいので,検体にセライト,カオリンなどを添加して接触因子を十分に活性化させて測定する活性化トロンボプラスチン時間(APTT)が広く用いられている.
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