増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
髄液および穿刺液検査
23.髄液中の細胞と細菌
佐藤 能啓
1
1久留米大学医学部・第1内科
pp.1680-1682
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222712
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●異常値を示す疾患
正常髄液には15/3mm3以下の細胞が含まれ,その内訳はリンパ球と単球が主体で,それぞれ64±9%,34±8%含まれ,他には少数の組織球と好中球を認める場合がある.また,髄液中リンパ球サブセット正常値はLeu4+細胞77.3%,Leu2a+細胞22.0%,Leu3a+3b+細胞46.9%である.
髄液細胞増多を示す場合,その程度と細胞の種類により髄膜疾患(主に髄膜炎)の鑑別が可能となる.表1にその概要を示した.
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