増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
髄液および穿刺液検査
22.髄液糖
高瀬 貞夫
1
1東北大学医学部附属脳疾患研究施設,神経内科
pp.1677-1679
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222711
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●異常値を示す疾患
髄液糖値の異常,なかでも糖減少は髄膜炎の診断,治療経過,予後決定などに関して非常に重要なfactorである.したがって,髄液採取や保存および測定法などには十分な配慮が必要である.
成人正常者の髄液糖は脳室液50〜90mg/dl,腰椎部液45〜80mg/dl(2.5〜4.4mmol/L)であり,一般に脳室液は腰椎部液に比し6〜18mg/dl高値とされている.なお,新生児の正常値(腰椎部液)は58.2〜78.8mg/dlで,幼児期の正常値は71〜90mg/dlである.
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