今月の主題 循環器薬の使い方
不整脈
抗徐脈性不整脈薬の使い方
山口 巖
1
,
栗原 達
1
1筑波大学医学部臨床医学系・内科
pp.1518-1521
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222666
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徐脈性不整脈に対する薬物治療の問題点は,薬剤に対する反応がしばしば不安定であることと,薬剤の副作用により長期間の投与が困難なことにある.したがって,徐脈性不整脈によるAdams-Stokes発作とそれによる日常生活の制限を余儀なくされている患者には,常にペースメーカー治療が考慮されるべきである.しかし,ペースメーカー治療までの緊急・応急処置として,あるいは診断・治療法の選択に薬物治療は重要な意義を有する.
徐脈性不整脈の治療の目的は心臓刺激伝導系における伝導能促進と自動能亢進にあり,交感神経作用薬と副交感神経遮断薬が使われる(表).
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