増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
循環器疾患
徐脈性不整脈
真鍋 知宏
1
,
三田村 秀雄
1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科
pp.247-249
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907116
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ポイント
●徐脈性不整脈で緊急治療が必要であるかどうかは,基本的には臨床症状の有無と血行動態により決定される.薬物療法では硫酸アトロピンや塩酸イソプロテレノールが用いられるが,それぞれ効果の限界と禁忌がある.薬物療法が無効の際には体外式ペースメーカーによる一時的ペーシングを行う.
●血行動態が安定したら,徐脈性不整脈の原因の検索を行う.薬物もこの原因となることがあるので,服薬中の薬物についての問診も忘れてはならない.必要ならば,Holter心電図検査や電気生理学的検査などを施行する.ペーシングが唯一の治療であれば,恒久的ペースメーカを植え込む.
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