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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
4章 循環器疾患
徐脈性不整脈
Bradyarrhythmias
奥村 謙
1
1済生会熊本病院心臓血管センター循環器内科
pp.436-438
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201957
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徐脈性不整脈には洞不全症候群と房室ブロックが含まれる.症状は徐脈の程度,心機能障害の程度によりさまざまであり,無症候例から,めまい,立ちくらみ,失神発作の脳虚血症状(Adams-Stokes発作)を示す例,倦怠感,呼吸困難の心不全症状を示す例まである.診断は心電図で行われ,一過性の徐脈には長時間心電図記録が,原因不明の失神に対しては植込み型心電計が有用である.心電図診断とともに原因検索が大切で,薬物の影響〔β遮断薬,ジゴキシン,カルシウム(Ca)拮抗薬,抗不整脈薬など〕,高カリウム血症(腎不全),急性冠症候群,急性心筋炎,サルコイドーシスの有無に注意する.原因不明または原因を除去しても徐脈が持続する場合は,ペースメーカー治療の適応となる.
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