今月の主題 循環器薬の使い方
不整脈
徐脈性不整脈薬の使い方
藤原 秀臣
1
Hideomi Fujiwara
1
1土浦協同病院・内科
pp.1230-1231
発行日 1984年7月10日
Published Date 1984/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219130
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一般に徐脈性不整脈に対する薬物療法への関心は必ずしも高くないといえよう.その理由は,徐脈性不整脈に対する有効な薬剤の種類は限られており,長期投与での効果にも限界があるからである.Adams-Stokes発作を伴う急性期には緊急に薬剤を静注法で用いることがあるが,ひき続き一時的ペースメーカを施行することが多い.また慢性期では,まったく薬剤が不要になるか無効になることが多く,長期投与例は少ない.徐脈性不整脈の治療薬剤は大きく分けて,交感神経刺激剤(β刺激剤)と副交感神経遮断剤とがあり,徐脈の成因によっても適応に若干の相違がある.本稿ではそのなかの代表的な薬剤について概要を述べる(表).
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