今月の主題 循環器薬の使い方
急性心筋梗塞
強心薬の使い方
出川 敏行
1
1東邦大学大橋病院・第3内科
pp.1484-1486
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222655
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近年の急性心筋梗塞に対する,冠動脈内血栓溶解療法,経皮的冠動脈形成術などの冠動脈再疎通療法の導入は,急性期の心不全の発生率と死亡率,および慢性期における心不全治療に難渋する例を減少させた.しかし,入院時にすでに心原性ショックなど重症心不全を呈する例に対しては,再疎通療法が著効を示す例もあるが,多くの例では再疎通療法の効果には限界があり,従来の強心剤,血管拡張剤,大動脈内バルーンパンピング(IABP)を中心とした治療法が求められる.
ここでは主として急性心筋梗塞を基礎疾患とした急性左心不全における昇圧剤,強心剤の使い方について述べていく.
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