今月の主題 膵・胆道疾患の臨床
注意すべき検査・処置の適応と偶発症
内視鏡的胆道ドレナージ術(EBD)の適応,管理と偶発症
小野 美貴子
1
1杏林大学医学部・第1外科
pp.1292-1293
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222603
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本稿では,閉塞性黄疸に対する非手術的減黄術のうち,十二指腸鏡を用いる方法について述べる.ここではEBD(endoscopic biliary drainage;内視鏡的胆道ドレナージ術)と仮称したが,この名称は未だ統一されたものではない.また,EBDにも2方法がある.ひとつは,十二指腸大乳頭から胆道内に長いチューブの一端を送り込み,他端を鼻腔から体外に出して胆汁外瘻とする方法1)(NBD;nasobiliary drainage;経鼻的胆道ドレナージ術)であり,もうひとつは,やはり乳頭から短いステントチューブを挿入し,胆道・十二指腸の内瘻化を計る方法2)(本稿ではEBD・Sと仮称する)である(図1).
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