今月の主題 内科エマージェンシー
疾患からみた内科エマージェンシー
循環器疾患
急性心筋梗塞
中西 成元
1
,
岩瀬 孝
1
1虎の門病院・循環器センター内科
pp.1184-1186
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222566
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急性心筋梗塞(AMI)の死亡例の40〜75%は発症1時間以内に起こる突然死で,そのほとんどが心室細動(Vf)などの重症不整脈による.梗塞巣が左室心筋の記0%を超えると心原性ショックに陥り,この死亡率は70〜90%にものぼる.合併症の発現は,梗塞巣の大きさや,発症後の心負荷などに左右される.したがってAMI発症時の治療の目的は,不整脈死を予防し,梗塞巣を最小限にとどめ,ポンプ失調の出現を防ぐことにある.
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