グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall
大腸(1)—検査の前処置と検査法のコツ
松川 正明
1
,
西澤 護
2
1順天堂大学・消化器内科
2東京都がん検診センター
pp.504-514
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222374
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西澤 前回(26巻1号)まで小腸のX線造影についてお話しいただいて来ましたが,今回から大腸のX線検査ならびに診断法についてお話を伺っていきたいと思います.
最近の傾向として,食事や生活環境の変化から大腸の炎症性疾患や大腸癌が非常に増加しており,大腸の検診が多くの施設で行われるようになってきました.そのために,大腸の精密検査をする必要にせまられてきましたが,実際には大腸の精密検査,X線検査をきちんとできる施設とか,医師が胃の検査に比べて非常に少ないというのが現状だろうと思うんです.
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