今月の主題 高脂血症と動脈硬化
高脂血症の診断
二次性高脂血症
竹村 芳
1
,
松沢 佑次
1
1大阪大学医学部第2内科
pp.406-408
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222353
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高脂血症とは脂質(主としてコレステロール(以下Ch)とトリグリセライド(以下TG)の血中レベルが正常以上に高値を示す病態を指す.高脂血症を起こしうる後天的な因子は多数知られているが,それらの多くにおいて高脂血症発生の機序の明確な説明はなされていない.この中には高脂血症そのものが主症状になっているものもあるが,多くは高脂血症が必発ではなく,二次性とはいっても,やはり先天性の素因が関与すると考えられる.高脂血症をきたしうる疾患および薬物について1,2),出現頻度の多い表現型と,考えられる機序を表にまとめ,その主なものについて説明を加える.
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