今月の主題 新しい不整脈診療
新しい用語の解説と臨床例
regular,wide QRS tachycardia—心室性?上室性?
伊藤 明一
1
,
小野寺 正輝
1
1仙台市立病院・循環器科
pp.25-27
発行日 1989年1月10日
Published Date 1989/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222265
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R-R間隔が規則正しく,0.12秒以上の幅広いQRSを示す頻拍は,regular,wide QRS tachycardia1,2)(以下RWT),regular,wide QRS complex tachycardia3)あるいはregular tachycardia with wide QRS complexes4)と呼ばれている.RWTは,種々の機序で発現することが知られており(表1),心電図による鑑別が試みられているが(表2)5),その正確な診断は困難であることが多く,時に不可能である.しかし,近年の臨床心臓電気生理学的検査法の進歩により,それらの機序鑑別はより詳細になされるようになり,適切な治療が可能になった.
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