今月の主題 わかりやすい不整脈診療
不整脈の診断
Regular narrow QRS頻拍の鑑別診断
大久保 豊幸
1
,
石山 泰三
1
,
山科 章
1
1東京医科大学病院内科第2講座
pp.1099-1103
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908764
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ポイント
narrow QRS頻拍は房室結節より上部に原因を有する頻拍であり,頻拍中の心房興奮波の同定が鑑別診断に重要である.
房室伝導の抑制は,PSVTの多くでは停止が可能であり,その他のnarrow QRS頻拍でも停止,徐拍化が可能である.房室伝導の抑制には,理学的方法(頸動脈洞マッサージ.Valsalva法など)や薬理学的方法(ATP,ベラパミルなど)を用いる.
カテーテルアブレーションにより根治可能な頻拍が多く含まれている.
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