増刊号 診断基準とその使い方
V.内分泌
25.Basedow病限局性粘液水腫
紫芝 良昌
1
1虎の門病院・内科
pp.1918-1919
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221949
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■疾患概念と疫学
バセドウ病甲状腺機能亢進症例の下肢に発生する浸潤性皮膚病変で,実態はヒアルロン酸およびプロテオグリカンの組織への沈着である.原因は現在のところ不明で,バセドウ病IgGの作用,甲状腺ホルモン増加の影響などが考えられる.厚生省研究班の集計では,1次回答で51例が報告され,29例(男性例12例,女性例17例)が2次回答された.本邦での発生頻度は正確には不明だが,われわれの施設では甲状腺機能亢進症約800例中の7例で全国では0.5〜1%くらいではないかと推定される.
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