増刊号 診断基準とその使い方
I.循環器
15.自動能亢進性不整脈
笠貫 宏
1
1東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所・内科
pp.1716-1719
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221870
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近年,臨床電気生理学的検査の普及に伴い,心臓ペーシングで誘発,停止される頻拍性不整脈の機序として,reentryおよびtriggered activityが注目されている.一方,自動能亢進による不整脈(自動能亢進性不整脈automatic arrhythmia)についての報告は少ない.したがって,その臨床不整脈における診断基準は必ずしも確立されていない.本稿では自動能に関する基礎電気生理学をもとにした診断基準をあげ,自動能亢進による心房性頻拍,接合部性頻拍,および心室性頻拍の診断の考え方について概説を加える.
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