今月の主題 カルシウム代謝と骨
内分泌疾患と骨
末端肥大症
大西 利夫
1
,
高本 勝之
1
,
土屋 寛泰
1
,
森本 茂人
1
1大阪大学医学部・第4内科
pp.1540-1542
発行日 1988年9月10日
Published Date 1988/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221837
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨粗鬆症の原因疾患の一つに末端肥大症が挙げられてきた.確かに高齢の末端肥大症患者の骨はレ線像で骨梁が粗になっており,骨粗鬆症的な像を示す例もある.しかし,日常経験する例の大部分はレ線学的にも骨量が増加しているように思われる.骨粗鬆症の診断はレ線像だけではなく,組織学的検査や骨塩量なども参考にする必要があり,末端肥大症の骨について再検討が加えられつつある.
また,骨カルシウム代謝に関係するホルモンの測定も近年著しく進歩したので,本症における骨・カルシウム代謝についても述べる.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.