臨床病理医はこう読む ホルモン異常・5
末端肥大症
屋形 稔
1
1新潟大中央検査部
pp.254-255
発行日 1977年2月10日
Published Date 1977/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207081
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この症例にみられる陽性所見は,まず尿糖と空腹時高血糖とともに,50gOGTTによる糖尿病型血糖曲線である.血液化学ではIP(無機リン)の変化がみられ,尿中17-OHCSの増加がみられる,さらに血中成長ホルモン(GH)もやや増加しているが,正常人でも10ng/mlくらいまで達することもあり,GH過剰症(10〜500ng/ml)としてはやや低目の値である.したがって,この点を確かめるためには,GH刺激試験やGH抑制試験などの負荷テストを実施しなければならない.
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