検査
検査データをどう読むか
五味 邦英
1
1昭和大学医学部・臨床病理
pp.934-938
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221689
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患者:26歳,女性.主訴:全身倦怠感,食欲不振,悪心,嘔吐.現病歴:2週間前より全身倦怠感が強く,数日前よりときどき嘔吐があり,食欲不振となった.このころより尿の色調が濃く,微熱(37℃)があり近医を受診し,肝機能異常を指摘され,本院内科を紹介され,入院となる.既往歴:特記すべきことなし.輸血,海外旅行の経験はない.入院時所見:体格中等度,意識正常,眼球結膜黄染,肝は2横指右肋弓下触知,軽度の圧痛あり.腹水,クモ状血管腫,脾腫,リンパ節腫脹は認められない.腱反射は正常で,その他の神経学的異常はみられなかった.
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