今月の主題 肝炎への新しいアプローチ
肝炎理解のために
薬物性肝障害発症のメカニズム
溝口 靖紘
1
1大阪市立大学医学部・第3内科
pp.772-774
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221654
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薬物による肝障害は,直接の代謝障害による肝障害と過敏性反応による肝障害に大別される.しかし,実際の臨床面では症状が薬物投与後一定の感作期間を経て発現し,薬物の投与量より,むしろ生体の感作状態に左右される薬物アレルギーに起因する肝障害の方がはるかに重要である.
ここでは中毒性肝障害および薬物アレルギー性肝炎の発生機構について述べる.
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