今月の主題 今日の心不全診療
心不全最近の知見
交感神経レセプター
吉政 孝明
1
,
中尾 一和
2,3
1天理よろづ相談所病院内分泌内科
2京都大学医学部第2内科
3京都大学放射線同位元素総合センター
pp.682-684
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221640
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交感神経レセプター(アドレナリン作動性レセプター)は,α1,α2およびβ1,β2レセプターに分類される.近年それぞれのレセプターが精製され,交感神経レセプターを介する情報伝達機構の詳細が明らかになった.さらに,レセプターのcDNAあるいは遺伝子がクローニングされ,その一次構造など多くの新知見が明らかになりつつある.本稿では,交感神経レセプターの構造,それらを介する情報伝達系およびβレセプター脱感作機構を概説し,心不全における交感神経レセプターの動態の理解に役立てたい.
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