今月の主題 消化性潰瘍とその周辺
消化性潰瘍の管理
再発促進因子
小越 和栄
1
1県立がんセンター新潟病院・内科
pp.464-465
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221582
- 有料閲覧
- 文献概要
消化性潰瘍,特に胃潰瘍はいったん治癒してもその70〜80%は生涯のどの時期かに再発を起こす疾患である.その理由としては昔から潰瘍体質という言葉が使われており,ストレスなどを受け易い人に発生および再発が多いと考えられていた.最近潰瘍についても種々な発生要因や再発要因が解明されるにつれ,その因子も次第にはっきりとして来ている.それらは予防できるものもあり,また現在では予防不可能なものもある.したがって,現段階では潰瘍の再発については,その因子を分析することにより,頻度を減少させることはできるが再発の防止は不可能である.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.