今月の主題 消化性潰瘍とその周辺
消化性潰瘍の成因
成因論の今日的展開
竹本 忠良
1
,
柳井 秀雄
1
1山口大学医学部・第1内科
pp.390-392
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221558
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Schwarzの"酸なくして潰瘍なし"という有名な言葉をはじめとして,消化性潰瘍成因論に関する名言は多いが,1954年に,Hollanderは,"Why does the living stomach of a warmblooded animal not digest itself?"という興味深い問いを発している.彼はその論文中で,すでに,消化性潰瘍の成因は,攻撃因子と防御因子の2つの要素の生理的バランス失調によるとの考え方を述べているが,この概念は,やがて,Sun & Shayにより天秤学説の図として広く知られるようになった.
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