巻頭言
動脈硬化成因とその予防にかんする新しい展開
島本 多喜雄
1
1東京医科歯科大学
pp.487-488
発行日 1960年7月15日
Published Date 1960/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200906
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動脈硬化の成因とその予防に関して一つの転機をもたらすと考えられる新知見が当教室において過去数年の間に開拓1)−6)せられた。筆者は昨年秋全米動脈硬化学会に招かれ,この方面の主要な研究者とも交見の機を得て,西欧におけるこの方面の研究の進歩にも直接触れることが出来,教室における「疫痢」の研究より一貫して行つてきた動脈損傷と動脈硬化成因にかんする探究が,世界においても独自の地位を占めることを見ることが出来た。
ここに私共の研究のたどつて来た道と,最近計らずも激しく臨床面に展開せられんとする新所見を御紹介し読者諸兄の御支援を乞うものである。
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