今月の主題 脳卒中up-to-date
補助診断法
頸動脈超音波断層法(2-dimesional echo法)と血管造影法との比較
半田 伸夫
1
,
米田 正太郎
1
,
木村 和文
1
1大阪大学医学部・第1内科
pp.2534-2536
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221394
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脳血管病変の診断は長い間ヨード系造影剤を用いた血管造影法が主体であった.現在もなおその重要性は少しも薄れてはいない.しかしながら超音波診断装置の発達に伴い,非侵襲的に脳血管病変の診断が可能となってきている.頸部の頸動脈系病変に関しては従来より超音波ドプラ法にても高い診断精度を有していた.近年高周波数(5〜10MHz)のパルス・エコー装置を用いることにより,これらの血管病変が実時間に視覚化されるに伴い,有用性がなお一層高まるとともに,病変の診断能力上,血管造影法を凌ぐ一面も有するに至った.
本稿ではこの超音波断層法(2-dimensional echo法,以下2DE法)と従来の血管造影法の互いの利点と欠点を比較してみた.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.