今月の主題 脳卒中up-to-date
補助診断法
CTの限界—MRIはCTに勝るか
西村 一雅
1
,
藤澤 一朗
1
1京都大学医学部・放射線科・核医学科
pp.2538-2540
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221395
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
最近,臨床画像診断として急速に普及しつつあるMRIは頭部において最もその威力を発揮している.一般にMRI画像はX線CTよりもはるかに高いコントラストをもち,かつ骨によるアーチファクトがないために,いままでX線CTの盲点に近かった後頭蓋窩の小脳,橋,延髄などの病変の診断が非常に容易となった.
本稿ではまず脳内出血,次に脳梗塞のMR像の特徴を述べ,最後にいわゆる脳卒中に関してのMRIの役割をX線CTと対比して考えたい.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.